曇り時々晴れ通信

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【NBA】WIN OR GO HOME

日本時間今日午前に行われたセルティックスvs.シクサーズの第5戦をもって、当材料カンファレンスファイナル進出する計4チームが決定しました。

そんな中でも現地放送局でも度々インサートされた表題の「WIN OR GO HOME」。直訳すると「勝つか、負けて去る(=家に帰る)か」という、この1戦の勝敗で踏みとどまるか、あるいは優勝への望みを絶たれるかといった具合です。

さて、ラプターズのラウリーが、「(キャブズにスウィープされたことにより)シーズンの努力(=東の成績1位)がムダになってしまった」というニュアンスのコメントを残しました。

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まさにそのとおりだと思います。「シーズンの82試合とプレイオフは別物」とよく言われますが、シーズンはあくまでプレイオフに進出するための布石で、なおかつホームコート・アドバンテージを得るための82試合。たとえ1位ではなくても、プレイオフにさえ出場すれば、不利はあるものの優勝のチャンスがあります。しかし今回のラプターズは、ドラフトロッタリーで1位指名権ゲットの最高確率を持ちながら、5位あたりを引いてしまうような感じだったかもしれません。お気持ちお察しします。

そしてもうひとり、シクサーズのエンビードについて。結果は1勝4敗でセルティックスに敗れましたが、たぶんエンビードだけでなく、シクサーズのヤングスターたちはこのシリーズは「イケる!」と思っていたに違いありません。1回戦でのヒート相手への戦いぶりからしても、今の飛車角落ちのセルティックスだったらたとえシーズン2位でも勝てる見込みがあったのではないかと思います。

普段から割りとビッグマウスぶりを見せるザ・プロセスことエンビードですが、シリーズ中のプレイを見ていても、まさにまだ「プロセス」の途中だなと思いました。今季はオールスターにも出場し、長身ながら柔らかいシュートタッチを見せ、3ポイントもなかなか高確率で決めるこのカメルーン生まれのセンターは、相手にとっては十分脅威となります。しかし、その外角シュート力が災いしてか、重要な局面ではポストからのターンフェイダウェイショットが多く見られた気がします。

もともと線が細いからかもしれませんが、インダイドで超ヤバいと相手に与える威圧感がなく、ゲーム5の残り18秒で同点に追いつくレイアップを落とし、アウトオブバウンズでセルティックスボールとなるシーンがありました。エンドラインで座り込んで天を仰ぐエンビード

彼はまだ若いし、十分伸びしろがある。いや彼だけでなく、シクサーズの近未来は確かに明るいでしょう。来季インサイドでの脅威が増せば、今回以上の成績は見込めるはずです。

シクサーズといえば、シーズン中からも「新人王候補に該当する、いやNBA所属2年目だから違うだろ」と話題のシモンズ。プレイオフでのインパクトに限って言えば、ジャズのミッチェルの方が上でした。結果だけ見ればどちらも率いるチームがカンファレンスセミファイナルで敗れた形になりますが、チームへの貢献度から言えば、断然ミッチェルの方が優りました。

まあポジションが違うので一概に比較するのもどうかとは思いますが、シモンズに関して言えば、ミッチェルに比べてこの先このままのような気がしないでもないです。何というか小さくまとまってしまう選手で終わりそう…。根拠はないのですがそんな雰囲気があります。スターではあるがスーパースターではないという感じ?

ドライブインのフィニッシュがベビーフック気味のフローターが多く、それも確率がさしてよくありません。おまけにフリースローもあまり得意ではなく、アウトサイドも武器にはなっていません。利き腕の左が斜めに開く独特のフォームが災いしているのかどうかわかりませんが、PGにしては高身長なのとパスさばきでNBAを渡り歩きそうな予感。シモンズファンの方ごめんなさい。もしかしたら予想に反して数年後バケモノ化しているかもしれませんし、あくまで現時点での感想です。

さらにルーキーという観点で見れば、セルティックスのテイタムがプレイオフでの安定感を見せてくれました。

私はもともとこの3人の中では、テイタムが好みなので贔屓目に書いてしまうのですが、シーズン中に初めてテイタムのプレイを見た時、「いい新人を獲ったな~」と思いました。派手さはありませんが、落ち着きと堅実さがあるのがわかりました。「もしかしたらテイタムが(ピアースの)後継者になるかも?」と思ったほどです。

球団社長のエインジは、テイタムを指名した理由について「基本となるベースができているから」とコメントしたそうですが、まさにザ・デューク大といったところでしょうか。ヤフコメでは、「かつてピストンズに所属しケガに悩まされて早くに現役を去ったG.ヒルのようだ」と書かれていて、「なるほど、確かに」と。

基本技が中心のため、まだピアースのような"キラームーブ"はありませんが、セルティックスの中心選手となるのは、このプレイオフでのオンザフロア時間が長いことが証明しているはずです。スティーブンスHCも、ここぞの場面ではテイタムはラインアップから外せないのでしょう。

最後に新人王の行方ですが、シーズンでの評価となると、私はシモンズとミッチェルの同時受賞と当初から予想していました。94-95シーズンのヒルとキッドのようにです。

1年目は全休のため実質2年目のシモンズにルーキーの資格があるかはさておき、プレイしたのはこの1年が初であり、シクサーズをプレイオフに導いた原動力の一人でもあるので、外せないなというのが感想。ミッチェルに関しては言うまでもありません。

しかしプレイオフでの評価を含むと、テイタムが浮上。前述2人よりもチーム成績を上へ引き上げてしまったのは事実。これで(たぶん無理だとは思うけど)キャブズをも退けてしまえば、テイタムの受賞という可能性も出てくるのでは?

西のロケッツvs.ウォリアーズはもつれそうですね…。