曇り時々晴れ通信

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【NBA】プレイオフ途中感想[日本時間4/20朝現在]

いよいよ始まっておりますNBAレイオフ2018。1回戦は早くも読めないカードや、やはり順当といったカードもありますが、大方1回戦の2試合を消化した時点となります。

最も気になったのが、西の3位対6位のブレイザーズvs.ペリカンズ。

ラード&マッカラム以外はやや地味めのメンバーで残した3位の成績は、確かに2人に引っ張られながらも結構な強さを出していたので、いきなり連敗したのはちょっと意外でした。ペリカンズもカズンズがアウトになって以降A.デイビスがワンステップアップした感があり、そこにホリデーが加点するようなチームですが、キーマンが現れました。ベテランのロンドです。一癖も二癖もあるこのPG、言わずと知れたセルティックス2008年優勝メンバーですが、当時のセルティックス贔屓の私からすればこの復活は嬉しい限りです。ロンドと言えば、その性格からいろいろと衝突することも多く、ケミストリーの問題からその後は転々と所属チームを移しています。マーベリックス→キングス→ブルズとほぼ1年ずつ移籍していますが、それら3チームでは存在が薄くプレイタイムもさほどなかったように思います。

ところがペリカンズに移籍した今年、イキイキとプレーしている感があり、完全復活と言えないまでも現在は立派にスタメンを張り、影のリーダーとして存在感を示しています。言っても元アシスト王ですからね。ディフェンスも粘っこく、ドライブインからのハンドオフパスフェイクからのレイアップは、オラジュワンかロンドかみたいなところがありました。

しかし、PGにしては弱点があり、それは3ポイントを含むジャンパーとフリースローの確率が低いこと。ほとんどのガード選手が得意とするこの2つは、ロンドには当てはまらず、外のジャンパーはディフェンスに捨てられる(マークされない)ことがほとんどです。しかし全く入らないわけではなく、意外なところで決まったりするので、厄介と言えば厄介ですが。そのあたり、この2戦では流れを変えるシーンで出現していますので、プラスに働いているようです。

このロンドの顔つきがセルティックス時代と明らかに違うのです。当時はチームでは若手だったので、PGながらも諸先輩たちの指示やアドバイスを受けることが多かったのですが、今は反対に指示を飛ばす側で鬼気迫る表情が見て取れました。WOWOWの解説では、練習も含めて試合のプレイビデオをすべて見返してかなりの研究をしているそうですが、そんな真面目なロンド、ロンドっぽくない…。でもそれはとても良いことで本人にとっても今のNBAペリカンズ、ポジションなどいろいろな立場を鑑みての行動なのでしょう。A.デイビスへのアリウープシーンは珍しくなくなりましたし、ファストブレイクからのチェンジオブペース、コートの左右を横断するバウンドパス、そして左サイドからあえてほぼ右手でフィニッシュにいくレイアップ。どれもロンドならではのハイライトです。

一方のリラード。オールスターに選ばれないことへの不満があったり、過小評価されている選手のひとりですが、過去5年ブレイザーズのプレイオフでの成績は、1回戦勝利が2回、敗退が2回、プレイオフ未進出が1回となっていまが、(ちなみにペリカンズは2015年に1回だけ出て初戦敗退)このプレイオフ1回戦止まりのブレイザーズには、「プレイオフ経験」がまだ足りないのでしょうか。やはり優勝、ファイナル、カンファレンスファイナルあたりまで進めないと、真の「プレイオフ経験」とは言えないのかもしれません。また、ブレイザーズはチーム全体の年齢が若く、リラードより年上なのはE.ターナーとE.デイビスしかいなく、この2人は過去プレイオフ経験者ですが、さほど大きな功績は残せていません。それ以前にこのチームはリラードのチームなのですから、むしろリラードが精神的にもプレーでも先陣を切る形になります。そのあたり苦しい要素にならなければいいのですが。マッカラムという相棒もいますし、第3戦、4戦で巻き返すことは十分考えられます。そうなると2勝2敗のイーブンとなり、これまた経験比重が大きくなってくるのですが…。

あと、同じ西のサンダーvs.ジャズ。

OK-3はシーズン終盤ほど機能していないように見えます。ウェストブルック、ジョージ、アンソニーBIG3は、ちょっと特殊なBIG3かもしれません。この中でアンソニーは年齢的にも完全にロールプレイヤー化しており、悪く言えばネームバリューでプレーできている感もあります。それでも要所ではボールが回ってきており、ゲーム2などは確率が上がってきませんでしたが、ノッてくると厄介なことには代わりありません。なによりもウェストブルックがこのまま黙っていそうには考えられず、どこかで大爆発するはずです。

ジャズは、PGにルビオ、SGにミッチェル、PFにフェイバーズ、Cにゴベアと一昔前の通称"オールドスクール"的な布陣です。これもユタという土地柄なのか(ストックトン&マローンのピック&ロールのように基本に重きを置く)、あまりスウィングマンは見かけません。センターに超巨人ゴベアを起き、インサイドでその存在感、そして意外と走れ、フェイバーズも泥臭くリバウンドを稼ぐ。ミッチェルというスラッシャーがいて、ルビオがアシストをベースに時折放つ確率の上がったスリーでコントロールするそのスタイルは、まさに現代の主流であるポジション以外の役目もこなして当たり前の「ポジションレス」と逆行するバスケですが、それがまた活きているということが面白く感じます。ミッチェルに関しては、騒がれているのは知っていましたし、シーズンのプレーも何度か見ましたが、個人的には懐疑的な見方だったのです。しかし、ゲーム2を見て、やはりただ者ではないなと思い改めました。動きやプレー的には今年同じくブレイクしている、オラディポに似ていると思っていますので、今年はこういったスタイルの選手が輝くシーズンなのかもしれません。ユタに久々に現れたスターだと思います。このままフランチャイズ・プレイヤーになって生涯ジャズだったりしたらファンは嬉しいでしょうね。